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第26回全国在日外国人教育研究集会・滋賀大会の案内

全外教通信第90号の呼びかけ文

半ビラの文章
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第26回全外教大会への参加を!

第26回全外教滋賀大会現地実行委員会準備会代表 小久保信藏

 第26回全外教研究集会を滋賀では初めて開催させていただくことになりました。

 滋賀の歩みは、1979年の全朝教準備会の発足以前から、市民団体として「朝鮮を考える会」が設立され、また、そこから派生的に生まれた、教職員による「朝鮮を考える教職員の会」が全朝教運動にも参加してきました。

 当時の活動の中では、びわこ国体への参加問題や県庁所在地の大津市立教育研究所に国際理解教育委員会を設置させるなど、在日朝鮮人問題にとりくんできました。

 この活動をさらに発展させたいとの思いから、1995年7月2日に「在日外国人の教育を考える会・滋賀」を設立し、毎年、セミナー等を開催するとともに、全朝教研究集会にも滋賀の実践を報告し、各地の実践に学んできました。

 1997年には、他府県に遅れながらも県教育委員会の「在日韓国・朝鮮人児童生徒に関する指導指針」が実現し、現在は、「新定住外国人児童生徒に関わる教育指針」の策定をめざしています。

 滋賀県に暮らす外国人は、約26,000人、約80カ国です。南米日系人に対する労働市場の門戸開放政策の影響を受け、ブラジル、ペルー等を中心に急激に増加し、大半の外国人児童生徒は地域の学校に通っています。

 滋賀県同教の「在日外国人の子どもにかかわるプロジェクト」の2001年調査では、小学校447人、中学校184人の新定住外国人児童生徒が在籍しています。しかし、不就学や不登校、また、国籍が日本であるために学校で把握されていない子どもたちを含めると、その人数はさらに増えます。

 日本の学校に通う多くの外国人の子どもたちは、ことばや生活習慣、文化のちがいなどからストレスを感じ、その保護者も不安や心配を募らせている実態があります。

 全外教研究集会への滋賀のレポートは、毎年、新定住外国人児童生徒が自分のアイデンティティを大切にしながら、地域の学校でいきいきと生活できるような実践を報告してきました。

 滋賀は、およそ5世紀後半に渡来人が定住したと考えられ、朝鮮石塔の様式の三重塔や百済寺などの渡来文化、対馬藩に仕え、朝鮮通信使との交渉や貿易に携わって国際的に活躍した「雨森芳洲」庵などがあります。また、滋賀朝鮮初級学校、滋賀ラテン学園、ミシガン州立大学等があります。

 フィールドワークは、時代別の3コースを予定しています。

 2004年5月8日には、全外教セミナーを開催しました。全国、県内から150人の参加を得て、「全外教研究集会の実践からみえてくるもの」というテーマで中島智子さん(プール学院大学)の講演を受け、今後の全外教運動について、山本重耳さん(神奈川県外教連)、土肥いつきさん(全外朝京都)、安徳烈(在外教・滋賀)をパネラーに、寺井秀登さん(全外教事務局長)をコーディネーターにパネルディスカッションを行いました。このセミナーの成功が、第26回の全外教の全国集会を引き受けるきっかけになりました。

 また、このセミナーと並行して、奈良大会の全国在日外国人生徒交流会に向けてのリーダー合宿を近江八幡市で行いました。意義深い合宿になったように感じています。

 しかし、在外教・滋賀の組織的な力量では、全国集会の開催を引き受けることには逡巡がありました。

 ぜひ各地からひとりでも多くの方が、滋賀にお集まりいただきますようお願いいたします。

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第26回全国在日外国人教育研究集会・滋賀大会

「多文化共生社会の実現に向けて、地域での教育実践を交流しよう」
ご案内
 私たち全外教は、この四半世紀、目の前の子どもたち、保護者、コリアン1世等の姿から教育課題を明らかにし、差別と排外意識の克服に向けたとりくみを展開してきました。しかし、現在も差別の現実は厳しく、子どもたちを取り巻く状況はなかなか変わりません。北朝鮮バッシングの中、本名を名のることができない子どもの姿があります。また、新たな渡日の子どもたちも、母語や母文化の保障のない中で、アイデンティティーをもてずにいます。

 しかし、私たちが多文化共生をめざし、積みあげてきた実践は、確かな重みを持っています。各地の交流会等に集う在日外国人の子どもたちのエネルギッシュな姿があります。昨年度の奈良大会での在日外国人生徒交流会には、100人を超える生徒が参加し、熱心に論議し、確実にリーダーが育っています。多文化共生の地域社会をめざし、あきらめない子どもたちの姿に学び、私たちも交流を深め、各地で多くの実践を積み重ねて行こうではありませんか。 

 第26回開催地の滋賀では、1950年代に多くの小学校で「朝鮮学級」が設置され、課外授業がさかんに行われていました。今でも、それを記念して建てられた像が残っています。その一つの「平和の誓い」像は、コリアンの子どもと日本の子どもの間に教員がたち、子どもたちは互いに固く握手をしています。この40数年前に建てられた「平和の誓い」に込められた願いから学び、滋賀から多文化共生のメッセージを発信できればと思っています。

 多くのみなさんのご参加をお待ちしております。

主催 全国在日外国人教育研究協議会
第26回全国在日外国人教育研究集会滋賀大会地元実行委員会
後援 滋賀県、滋賀県教育委員会、近江八幡市、近江八幡市教育委員会(申請中)
日程 2005年8月21日(日)〜8月23日(火)
8月21日(日) フィールドワーク
@古代(鬼室神社、石塔寺など)
A朝鮮通信使(彦根、八幡、雨森芳洲など)
B近・現代史(土倉鉱山跡など)
8月22日(月) 開会行事と地元特別報告  
近江八幡市文化会館大ホール(滋賀県近江八幡市出町366)
全国交流会
ホテルニューオウミ(近江八幡市鷹飼町1481)
8月23日(火) 分科会と閉会全体会
滋賀県立大学(彦根市八坂町2500)
参加資料代 4500円(フィールドワーク、全国交流会参加費は別途)
申し込み 「開催要項」の申込用紙にて
連絡先 第26回全国在日外国人教育研究集会滋賀大会実行委員会
〒520-0051 滋賀県梅林1丁目1-15 教育会館内
tel:077-523-1706 または 090-8936-4792
清原(2005年3月末日まで)

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